まさなつ

窓から飛び出せのまさなつのレビュー・感想・評価

窓から飛び出せ(1950年製作の映画)
3.7
私の住む隣の市で、「宝塚映画祭」という、こじんまりとした映画祭をやってて、そこで上映された作品。ちょっと知った方がトークするということで行きました。

轟夕起子といっても知ってる人は少ないと思います(私も知らなかった)が、その方の生誕100年ということで何作か上映されました。東京ではラピュタ阿佐ヶ谷で特集があったとか?戦前に宝塚歌劇の娘役から日活に引き抜かれた方で、デビュー当時の写真も展示されてましたが、確かに美少女っぷり!この映画では30代で、すでに、おばちゃん感が強い^^;

映画は、1950年頃の何処の田舎が舞台。庭でウサギやニワトリをたくさん飼ってて、あれ、これクストリッツァか?ってちょっと思ったり^_^ どこかユーモアがあり、のどかで他愛のない話で、真面目なんだかそうでないのかよくわからないとこなど少しですが似てなくもない?

轟夕起子は宝塚出身なので、これみよがしに何度も歌い出すし、学生服の小林桂樹は笑わせてくれるし、足が不自由な子のクララみたいな感動話とか、、随分、自由でとっ散らかった映画だなぁと思いました。でも楽しいです。

50年代以前の日本映画というと、黒澤や小津、木下など、所謂巨匠の映画ぐらいしか観てないのですが、映画が最大の娯楽だった時代には、まだまだ知らない面白い映画がたくさんありそうです。掘り起こしてみたいなぁ〜^_^
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