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ショーン・オブ・ザ・デッドのKeNのレビュー・感想・評価

3.6
U-NEXTにて。初見。

先程の『ホット・ファズ』に引き続き、本日2本目となるエドガー・ライト&サイモン・ペッグのコンビの作品。本作品と『ホット・ファズ』、そして『ワールド・エンド』の3つの作品を「血とアイスクリーム3部作」と呼ぶらしい。なるほど…(笑)
元々 ジョージ・A・ロメロ監督の大ファンらしいライトが今作では、そのオマージュの意味も込めて、またまたブラックな笑いを多分に含みつつゾンビ映画をパロっている。今でこそパロディ系のゾンビ映画は珍しくないけど、この作品はその先駆け的なものではなかろうか?
しかし、ロメロ自身やタランティーノにも称賛されただけあり、B級映画ながらにもプロットや各々のキャラクターなどがしっかりしていて、これまた自然と惹き込まれる。ただのゾンビ映画やコメディ作品に留まらず、ヒューマンドラマ的な要素も含まれているのも好ましい。

冒頭でThe Specialsの「Ghost Town」を使ったり、テレビでThe Smithsの「Panic」のスタジオライヴを挟んでみたり、Queenの「Don't Stop Me Now」や「You're My Best Friend」など、またまた今作でも各シーンに合わせたBGMの選曲が冴えわたっていて、これがまた笑いを誘う。

タランティーノやガイ・リッチーの初期の作品同様、このエドガー・ライト&サイモン・ペッグのコンビ作品のハチャメチャ度は中毒性があり癖になりそう(笑)
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