ろ

ショーン・オブ・ザ・デッドのろのレビュー・感想・評価

4.5


「哲学者のラッセルも言ってただろ?
ピンチのとき、人間に必要なのは”協力”だって」


あと一週間でハロウィンですね~!
ということで、ふだん観ないゾンビ映画にチャレンジ!

ゾンビ、というと思い出すのは大学の友人のこと。
わたしがまだ在学中、映画部に所属していたIちゃんは(彼女が撮った映画について、たしか「桐島、部活やめるってよ」のレビューに書いた?)卒論のテーマ、ゾンビにする!!!って言ったの。
この映画みたいにゆったり動くゾンビ、「28日後」みたいにシュンシュン走るゾンビ。
大学の貸し出しパソコンで、四方八方から追ってくるゾンビの映像を観た、あの衝撃がいまだに頭にこびりついています(たしか「28週後」の走るゾンビを見たんだ。笑)

で、この映画はというと ”笑”撃!!!
でてくるぞ~、くるぞ~~っていうムードのときは、手元のノートになんでもない描写をしながらチラチラ見る、みたいな超絶ビビリを発揮してしまいましたが(笑)、予想の遥か上をいくゾンビのかわいらしさ(?)に思わず( ̄m ̄〃)ぷぷっ! とてもたのしかったです!



毎日おんなじところでつまずいて、いきつけのパブで幼馴染とダラダラ。
そんな日常に突如として現れた、ゾンビたち。
ソファでゲームをしていたショーンとエドは、いきなりサバイバーになります。


庭で二体のゾンビと初対峙。
どこからともなく引っ張り出してきたレコード盤をフリスビーのように投げる投げる!
「ちょ、ちょい待ち!いま投げたやつ、あれ初回限定版だから~~~!」
「じゃあ、どれする?」
「これは、映画のサントラ?いらない、投げてよし!」
「プリンスのパープルレインじゃん!これはダメ、絶対ダメ!!!」
いくらゾンビの動きがゆっくりとはいえ、ふたりとも、もっと命の危機 感じて!!!


やっと辿り着いたパブ。
ゾンビたちにもまだ気付かれていないみたい・・・
と、そのとき!
ジュークボックスから流れ出したQUEENの「Don’t Stop Me Now」!
「だれだよ!この曲かけたの!」
「いやこれ、自動選択なんだって!」
店の外には音楽をききつけたゾンビが押し寄せ、バリケードはいつ突破されてもおかしくない状態に!
そしてショーンたちの目の前に現れたのは、感染したパブの店主!
QUEENの音楽にあわせ、リズミカルにビリヤードの棒(キュー)で店主を叩きまくるショーンたち!
「ちょっと、この音楽どうにかしてくれよ!」
ブレーカーを切ろうにもスイッチが分からず、店先の灯りがチカチカ!
それに反応してうめくゾンビの大群!
なんなんこの一体感!ライブ?新手のライブ?と思わずツッコんでしまいます(#^.^#)



全然弾が当たらないのに、撮り方はいっちょまえにターミネーターのシュワちゃんだったり、ゾンビひき逃げ事件は「まぁいっか」で済まされたり、NHKのコント番組「LIFE!」みたいに なんだかんだ無敵だったり。心の中は「なんでやねん!!!」のオンパレード(笑)

エンドロールで流れる「You’re My Best Friend」まで、しっかり笑わせていただきました!あ~たのしかった!
ろ