カタパルトスープレックス

三大怪獣 地球最大の決戦のカタパルトスープレックスのレビュー・感想・評価

三大怪獣 地球最大の決戦(1964年製作の映画)
4.0
キングギドラ登場!社会派特撮映画から子供向けエンターテイメント作品に舵を切り、早くも頂点を極めた金字塔です。クライテリオンの巨大BDボックスセットでの鑑賞しました。

前作『モスラ対ゴジラ』(1964年)で子供向けエンターテイメント作品に舵を切った「東宝モンスターバース」ですが、本作ではそれをさらに一歩進めます。本作で初めてゴジラは人類(というより地球)のために戦います。おお、ゴジラが敵じゃなくなった!しかも、ラドンまで一緒に!ゴジラとラドンの二匹の暴れん坊をまとめるのは「正義の守神」モスラしかいませんよね!モスラがゴジラとラドンを説得するのが激アツです。

一応、マアス・ドオリナ・サルノ王女(=金星人を名乗る謎の美女)をめぐるサスペンスとミステリーがストーリーの主軸となるのですが、ぶっちゃけどうでもいいです。キングギドラのカッコよさが全てを持っていきます。ライバルとしてこれほどカッコいい怪獣がこれまでいたでしょうか?(いや、いない!)

ゴジラはラドンに頭をどつかれたりして、あまり強い感じがしない。エンターテイメント路線に転換して性格に人間っぽさが付与されたのはいいのですが、無双感はすっかりなくなってしまった印象です。それでもアベンジャーズで言えばアイアンマンくらいの存在感はある。ラドンも空飛ぶ怪獣のポジションをすっかりキングギドラに奪われて地味な脇役になってしまった印象。アベンジャーズで言えばホークアイくらいか?いやあ、やっぱりモスラですね。モスラは相変わらず強いです!東宝モンスターバースにおけるキャプテン・アメリカ!

最後にインファント島に帰るモスラを見送るゴジラとラドンに草が生えますwwwお前ら、その後どうするの?😹😹😹