疾走感のあるダイナミックな映像に、息を飲む冒頭シーン。これだけでも癒される。
ワナに引っ掛かり 傷を負ったイルカと交流する事で、人とうまく接する事が出来なかった少年が自発的に動いたり、行動を起こす姿に目頭が熱くなった。少しずつ変わっていく姿が 微笑ましかった。
なんかもう 全てが良かった。温かくて心地良くて、なんて優しく 爽やかな映画なのだろう。爽快感のある素敵な映画で、全てが気持ち良かった。これが本当のお話しなんて、素敵な事。
モーガン・フリーマンはどんな役で出てくるのかと思ってたら、しっかりちゃっかり重要な役だったのも嬉しかった。
出番こそ多いとは言えないけど、しっかり存在感と爪痕を残す 我が偉大なるモーガン・フリーマン、素敵です。
そしてペリカンがいい味出してます。ペリカンファンも出来るのではないか?
ペリカンがソーヤーの母を追いかけるシーンなんかは声を出して笑ってしまった。
あのペリカンは面白いし、嵐には怯えるのもちゃっかりと可愛い。
前半はイルカと少年が心を通わせるところに目がいったけど、後半はイルカにとっても生きるか死ぬかの問題になってきて、義足に多くの人々の願いにも似た強い想いが乗せられていて、違った意味で感動してしまった。
この映画の何が良いかって、足が無くした人達がイルカのウィンターに勇気付けられて、義足をつけて新たなチャレンジをして一歩踏み出しているところ。
ウィンターが人々に夢と希望を与えている。少年のソーヤーだってそう。ウィンターと過ごすようになって、活き活きとしている姿が印象的。その心は厳しそうなお母さんまで動かしてしまう程。
実話という事で 奇跡のような話だけど、じっくりと見入ってしまった。最後の映像はずるい。あれは泣きます。
今でも元気に泳ぐウィンター、その言葉だけで私には十分でした。
爽快感が心地良い 涼やかな作品でした。
イルカ目線のカメラワークもあるので、イルカから見た世界も想像出来て良かった。
🐬2019年57本目🐬