「素性の知れない男がある場所にやってきて、その場所をかき乱し、問題を解決したらその場を去る」という定型をなぞった物語であり、西部劇でよくありがちの話だが、これをサラリーマンの株取引に置き換え、そこにジョーカーである植木等を配置することにより、ピタゴラスイッチ的にふたつの会社を行き来して、さらに他人の面倒も解決させるという『用心棒』の要素も取り入れた痛快娯楽作。
クレイジーキャッツ映画であるが、それと関係なく普通にエンターテイメントとして優秀で3人のヒロインのキュートさや、挿入されるミュージカルシーンであっという間の90分。
個人的にはさらにこれをもっと凝縮して、ドラマ部分を切り捨て、もっとピタゴラスイッチの要素を増やした続編が好み。