SUKEZO

アリス・スウィート・アリスのSUKEZOのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

思ったより深かった。

サムネやジャケのど真ん中にいる少女はアリスではない。
その妹のカレン(ブルック・シールズ)である。
いくら妹の方が可愛いからと言ってこういう事をするからアリスが歪んでしまったんだろうが!ふざけんな!
と広告または運営担当者に𠮟りたい。

最初は単純に、連続して起こる事件の真相を追う話なのかと思って観ていた。
しかしアリスの母であるキャサリンの様子やキャサリンの姉のアニーの様子を見ていくうち、そんなに単純な作品でないことに気づいた。
伯母のアニーが極端にアリスを嫌うのは同族嫌悪からなのではと思われる。妹のキャサリンはとても美しい。もしかしたらアニーも子供のころからアリスと同じ感情を抱いて過ごしてきたのかもしれない。
だからこそアリスを犯人だと思い込んでしまったのではないだろうか。

アリスはトレドーニ夫人の犯行を見ていたのだろう。
トレドーニ夫人が自分の嫌いな人たちを殺してくれるから黙っておいた。
ラストシーンのアリスのカットは、トレドーニ夫人が捕まってしまったので、この後は自分でやらなくてはならないという決意に見える。
一番嫌いなアニー伯母さんがまだ残ってるしね。


最後までアリスの事を信じていた母キャサリンの娘への愛は平等だった。
母の愛に評価する。
SUKEZO

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