TAK44マグナム

デスバーガーのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

デスバーガー(2007年製作の映画)
3.3
おまえの顔面もフライにしてやろうか〜🍟!!


随分と前に近場のホームセンターでワンコインDVDを見つけて買ったまんま、ずーーーっと積んでいたのがコレ(苦笑)
何人かのフォロワーさんがレビューされていて、割と評価が悪くなかったので重い腰をあげて観てみました(←勿体つけすぎ)!

うん、普通のスラッシャーホラーでしたね!
メチャクチャ面白いわけでもないですが駄作でもない。可もなく不可もなく。
ホラー版「処刑ライダー」と言いましょうか、「バーニング」のバンボロみたいにされたいじめられっ子がオカルトパワーで復讐鬼となってかえってくるお話です。

で、何がデスバーガー☠️🍔なのかというと、復讐の殺人鬼がハンバーガー屋のマスコットキャラクターの格好をしているんです。
つまり、怖いドナルド!
まぁ、ドナルドと夜道で出会ったらそれだけで怖いけれど(苦笑)!
劇中だと、ヘラバーガーっていう地元の皆さんが集まるバーガー屋のホーニーっていうピエロ🤡がパンク風細マッチョにビルドアップ!
ドライブスルーのお客がくれば暴言吐いて怒らせ、店内に乱入してきたお客に死のお仕置きをぶちかましますよ!
とりあえず顔面を高温油で揚げて、顔面がキレイにズル剥け!
一発目からコレなんで期待がもてる出だしじゃないですか。
でも、徐々にテンションがダウンしていってしまうのが残念でした。
本当に普通のスラッシャーなんだもの。
お話にも捻りが足りない。
「スクリーム」みたいに犯人探しが楽しめるのかと思いきや、途中から前述したようにオカルトなリベンジものになってしまい、そっち方面なのか〜って。
そういえば、ちょっと「エルム街の悪夢」っぽい設定も入っていますね。

それでも、スラッシャーの命ともいえる殺害ヴァリエーションは中々どうして頑張っています。
いきなり電子レンジに頭だけ入れられて(底面に穴があいている)チンされたり、彼女が振り向いたら彼氏の頭部がズルズルと裂けていたり、はたまた胴体を豪快に真っ二つにされたり。
かなり残酷なことをやっているんですが、いかんせん生々しさが足りないのが今ひとつ。
レンジでチン!とか面白いけれどね。
あ、でも「ラストハウス・オン・ザ・レフト」でもやっていたな〜。
コミカルに見せたかったのか、殺しの場面で早回しとかの演出は好きじゃないのでやめて欲しかったです。


主演のレイトン・ミースターはクール系な顔立ちの美人女優さん。
それなりに華があるのでスラッシャーのファイナルガールとしては合格ですが、終盤のシナリオがグダグダなので彼女が奮戦する様子が少ないのが不満。
定番の誕生日パーティからの火炎放射とか、もっと上手く見せられたんじゃないですかね。
ヴァージンを守っていたにもかかわらず軽くロストヴァージンするのも物語に巧く絡めていないのも何故なんだろうか。
レイトン・ミースターの下着姿を見せたかっただけじゃないのか(汗)
ラストをあんな風にするなら、ロストヴァージンは彼氏が●●された後にするべきで、その後に怒り狂ったヒロインの逆襲をクライマックスとして見せるべきだと思いました。
「スクリーム」を見習って欲しい。
因みにレイトン・ミースターは既婚者ですが、元カレがウインターソルジャーことセバスチャン・スタンだったりします。


何かスラッシャー系が死ぬほど観たくなった時に旧作レンタルで借りるならアリなレベルではありますが、つまらなくて円盤を割りたくなるほどではないのでレンタルでも安心かも(苦笑)
レンタルなのに怒りにまかせて割ってしまったら高くついてしまいますから、気をつけてくださいね〜。


セルDVDにて