R

反撃/真夜中の処刑ゲームのRのレビュー・感想・評価

反撃/真夜中の処刑ゲーム(1983年製作の映画)
4.8
これは! 意外なことにめちゃめちゃおもしろかった!!! 真っ黒のバックにシンプルな赤字のオープニング、80’s剥き出しの電子音楽で、あ、好き💖ってなった。警察がストライキ中なので、治安が悪くなるのを見越して、すべてのバーやクラブが閉店してるなか、唯一営業してるゲイバー。この時代でその状況でオープンしてるのはかなり無謀。やめときゃいいのに。しかもそこそこ客来てる。で、そこに数人のゴロツキが押しかけてきて、このクソホモどもが!と暴力を振るってたら、はずみでバーテンさんが死んでしまう。うわー、やってもーたー、とゴロツキたち、こうなったらボス格のケイブに頼むしかない、と電話して呼び出し、やって来た革ジャンのケイブは、そこにいる全員をサイレンサー付きのガンで皆殺しに…ところが、最後の一人がギリギリで逃げ出し、追いかけるゴロツキから走って走って走りまくって、アパートの一室にかくまってもらう。そこにゴロツキ達がライフルなど武器を持ってやって来て、アパートの住人もろとも全員消してしまえ!ってことになり、中から守る奴らと、外から攻めてくる奴らとの頭脳バイオレンス戦になっていく。アパートの中にある武器やら何やらを駆使して、相手をやっつけようとするプロセスはワクワクするし、上手くいってる!と思わせて意外な抜けやミスでうわ!ってなったり、すごい緊張感! しかもキャラクター的に、まぁ主役は死なんだろうが、それ以外誰が死んで誰が生き残るか、かなり予測しにくい。映画全体に何が起こるかわからないし、何でも起こり得るって感じが濃厚。サイレンサーつけたライフルが無情にパキュパキュ打ちつけられるのも、暗いから当たりそうなのか当たらなそうなのか、見当がつかない。ずっとヒヤヒヤ。敵をやっつけたときのよっしゃ!!!って爽快感がデカいのは、短い時間でかなり的確に敵のキャラクターを描いているからじゃないかな。特に、ゴロツキのリーダー格のいちばんやな奴は、冒頭でマジ最低な男であることが描かれる。人が大事にしてるものをあんな風に破壊するのホンマ最悪。物に魂が宿るとは、まさにああいうことなんだろうな。なのだけど、個人的には、何かあんまり嫌いになれないキャラでした。てか、むしろ好き笑 何でやろ。演者が好きなんかな。革ジャンのケイブも無情なキラーマシーンて感じが大変魅力的やった。仲間のなかでは、目の見えない男の敏感な耳をいかした活躍ぶりに心踊る! 敵のやっつけ方いちいち面白いし、安い予算の映画だろうに、ホントに魅力だらけ。唯一、もう少し何とかならんのか! と思うのが画質かなー。古い感じもすごくいいんやけどねー是非ブルーレイ品質で見てみたい。ラストシーンはアッと驚くヒネリが効いててすばらしい! とりあえず早く2回目見たい! これは何度見ても楽しめそう!
R

R