第二次世界大戦中に生きる、ドイツ少年とユダヤ少年の友情。
ドイツの軍人をパパに持つブルーノは家族で都会から田舎へ移り住む。ここの近所には農場があり、パジャマを着た人々達が暮らしている……って話。
原作既読。あらかたの内容とか、結末を知っている上で鑑賞。分かってはいたけど、悲しい物語だった。
この物語で私が1番気になったのが、「子供に辛い現実を教えるべきか。また、伝えるならばどう伝えるべきか。」ということ。この映画ではブルーノが自国の現状に無知だったゆえに、独自の解釈で世界を見てしまう。そして、取り返しのつかない出来事が起きてしまう。ブルーノは真実を知るべきだったのだろうか?戦争と言うのは、誰にとっても辛い真実である。子供心を傷つけ、一生消えないトラウマを植え付けることになるかもしれない。この戦争が終わっても、彼の中の戦争が終わることはないかもしれない。そう考える安易に教えるべきなのかと迷うが、教えずに知らないでいることは、ブルーノ本人にとって不利益だ。難しい、正解が分からない問題だ。
まぁ、戦争が起こらない様にするのが一番なのだがなぁ…。
子供は好奇心の塊だ。エネルギーがあり、行動力がある、無敵な存在だ。子供の行動を規制し切ることはできない。だから、子供が安全に暮らせる世界を作るのが、この戦争後に生きる我々の使命なのだろう。
あと、ちょっと気になったのは、シュムールとブルーノの密会場所。あり得んのかよと思っちゃった。あれは見つかるよ?
余談
エイサ・バターフィールドくんが主役と知り驚いた!子役の頃から活躍していたんだ!目がめっちゃ綺麗だった。