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縞模様のパジャマの少年のGoのレビュー・感想・評価

縞模様のパジャマの少年(2008年製作の映画)
3.7
【エンディングの後を考えさせられる】
ジャケ絵からわかる通りナチの子供とユダヤ人収容所の子供が仲良くなってしまうという映画で 鑑賞後確実に鬱々します.
内容は重くて観るまでに心の準備が必要でしたが見始めると一気に入り込めました!

一応戦時中のお話なんですが戦闘シーンは一切なくホロコーストに焦点を当てた作品で 人々をとりまく情勢として戦時中が描かれています. 

親父が軍のエライさんなので家にも軍人が出入りしており 田舎の大きな屋敷にナチの制服を着たいかめしい軍人のミスマッチさが不安をあおる.
長女は家庭教師の教えを受けて軍国主義へとハイル!
親父は軍帽にドクロの徽章つけてるし!

これでもかと嫌な雰囲気を醸し出してるのに 何も知ろうとしない主人公のボンボンは男子小学生特有のバカさでその辺で拾った棒を振り回してはクチでセルフ効果音を発しながら遊ぶ日々.

強制収容所を農場だとか囚人服をパジャマだとか あまりにノンキな無邪気さに苛立ちすら覚えるのは やっぱり悲しい結末を予見して私に焦りがあるからなのか とにかく鑑賞中ずーっと不安です!

そして衝撃のラスト
終盤「まさか まさかね そんな終わり方なわけないよね?」と思ってた事をやっちまうとは… ちくしょーめー!
最低の気分だ.
ここまでずーっと視聴者に戦争らしい映像を見せないできたのはこのインパクトを与えるためだったのか?

そんなわけで
はじめに書いたようにエンディング後が気になる映画でした.
ナチに忠実な軍人親父はあの後どうしたのか?
母親も姉も 親父の ナチの真実を知ったでしょう.
この映画を誰かと一緒に観て エンディング後を想像して語り合うのも有意義かもしれません.

フィクションなので ガキがスコップいっちょで抜けられるようなユルい強制収容所なのかよ!など若干妙な部分はありますが 1度で構わないので見て欲しい映画なので☆3.7点!


そしてコトラー中尉
上官の娘 しかも12歳に手を出すロリコン中尉…
貴様の事は忘れんぞ!! (`・ω・´)ゞ
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