このレビューはネタバレを含みます
かなりの衝撃を喰らいました。後半はドキドキしながらのめり込んでました。
召使いのパブロへの扱いやら、随所に目を背けたくなるような描写が多いけど、直接的な表現はない。ただ、同じ人間がああやって他の人間を扱うというそれだけでも恐ろしさを感じる。
人間はかくも恐ろしくなれるのか。
家族全員で食卓を囲む場面も緊張感しかない。パブロがワインついでくれ、と言われた後は、パブロがいつ粗相をして、殴られるかひやひやしてたら案の定殴られた。
また、パブロが昔は医者だったというのも切なさを感じる。
物凄く苦い後味を残して、印象はかなり残る。自分がそうなって初めて人は考える事になる。自分のした事の恐ろしさを。