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縞模様のパジャマの少年のnononoのネタバレレビュー・内容・結末

縞模様のパジャマの少年(2008年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

洗脳や全体主義の怖さ。
これが正義だと思い込んでいる姿がおそろしけれど、自分も同じ状況なら果たして疑問が浮かんでいただろうか。

きちんと状況を把握して自分の頭で考え得ることがいつの時代も必要なんだ。






-------ここからネタバレ-------






シーン中盤で虐殺について触れる会話が何度かあったけど、その時は『これって大虐殺の事だよね』程度に思っていたのに、
ラストシーンで少年がそれに巻き込まれたのを見て胸が痛んだ自分がいた。

“殺される対象”として見ていた者が殺される事にはあまり心が動かなかったのに、
そうでない安全圏の者が殺されることに酷くショックを受けて動揺した。

どちらのシーンでも同じように人間を虐殺するという認識はあるのに、受けたショックに差がある理由はその状況を目の当たりにしただけではない。

自分の中にもある差別意識が表に出たのだと思った。
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