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縞模様のパジャマの少年のりのレビュー・感想・評価

縞模様のパジャマの少年(2008年製作の映画)
4.5
数年前から何度も観るのをためらって、ようやく鑑賞。

子どもを主人公として描かれているのですが、もう最初の数十分過ぎた頃から胸が苦しくて観るのやめようかと思いました。

なぜユダヤ人が迫害されなければならなかったのか?と歴史をきちんと学んでこなかった分、もう一度学び直すきっかけになりました。結局は宗教上の対立、人種において優劣をつけて判断しているから。子どもは、そんなこと親から刷り込まれなければ、誰とでも友達になれる🤝

ユダヤ人の大人たちが、自由に仕事を就けず、強制的に労働を強いられ、劇中のなんとも酷い扱いには心が張り裂けそうになりました。大声張って威張ることしか出来ないのか?しかも子どもの前で?って思ってしまう。軍人なんて嫌いだ。

ブルーノとシェムールの2人の対比がなんとも言えない…父親に対し誇りを持てるのかと言われ、シェムールは間髪入れず答えるが、ブルーノは葛藤している姿が何とも…。

エンディングは、もう大体予想をついてきたので、救いようのない絶望感をじわじわと味わされました。しばらく引きずります。。

戦争を経験していないけど、後世にもこの酷い戦争の事実を伝えていきたいです。ユダヤ関連で歴史上杉原千畝さんのことは記憶してます。彼がビザを発行したおかげで、多くのユダヤ人を救えることができました。彼の選択によって、命を現代にも繋げれたと思うと、素晴らしいことだなと思います。彼に関する作品も今度観てみよう〜と
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