ガブXスカイウォーカー

駅 STATIONのガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

駅 STATION(1981年製作の映画)
3.8
突然、高倉健を観たくなって鑑賞(『幸福の黄色いハンカチ』と言う選択肢もあったのだが)。
高倉健は冬の景色、とくに雪と苦境に耐える姿がよく似合う。今作も北海道を舞台に、女房と離婚したり、上司の復讐を果たせなかったり、オリンピック強化コーチを降ろされたりするが、不平不満をぶちまけずこらえまくる。これだよこれ、こういう健さんを観たかった。
本編は3パートに別れており、【1968年1月 直子】、【1976年6月 すず子】 はテンポ良く進むが、【1979年12月 桐子】は高倉健と倍賞千恵子のイチャイチャが中心となる。それでもあまりダレないのは、
現在では不可能な濃い役者陣、
倉本聰の切ない脚本、
降旗康男の叙情たっぷりな演出、
なにより木村大作のカメラによる映像の力のおかげだろう。
観て良かった。