リチャード•フライシャー監督作品の中でも抜きん出て評価の高いフィルム•ノワール。
フライシャー作品鑑賞は6本目。
低予算で70分の尺、撮影日数がたったの13日。少ない予算を最大限に活用するため、音楽の使用を極力抑え、列車の走行音が背景音として重要な役割を担っている。
ほぼ列車の中で繰り広げられるサスペンスだが、優れた脚本とフライシャー監督の演出に無駄がなく、特段に凝っているわけでもないのに、観る者をハラハラさせ充実感を得られるのが高評価に繋がるのを理解した。
ストーリーは...
マフィアのボスが殺され、妻のニールがロサンゼルスで行われる大陪審の証人に立つことになる。
ロス警察のブラウン刑事と相棒ガスがシカゴからロスまでニールを警護する任務を任される。しかし、ニールを迎えに行ったシカゴのアパートでガスがギャングに殺されてしまう。ニールに証言されると困る組織が動いていたのだ。
ブラウン刑事はニールを連れてロス行きの列車に乗り込むが、組織の連中もニールを狙って乗り込むのだった。
列車の中では裕福そうな婦人、まとわりつく子供、太った男などと関わりながら、組織からニールを守ろうとするのだが...
確かに無駄がなく、テンポがあり、時たま笑えるところがあり、あっという間にラストまで行くが、ラストの充実感もあり満足出来る仕上がりだった。
ただ、私は早くに種明かしに気付いてしまった(笑)
太った男が被ってる帽子もいかにもね(笑)
✳︎kikkiちゃん、ありがとう♪