最新鋭のジャンボ旅客機内でヒロインが、
最愛の娘を取り戻すため、
全乗員乗客を相手にたった一人で戦いを挑むサスペンス・アクション。
夫を突然の事故で亡くし深い悲しみに暮れる航空機設計士のカイルが、
ジャンボ旅客機に亡き夫の棺と6歳の娘ジュリアと共に乗り込むが、
仮眠から目を覚ますと娘が忽然と姿を消してしまう。
彼女は娘を取り戻すために、
一人で乗員乗客を巻き込んで捜索するお話。
上映時間が98分なので話の展開がテンポよく進んでいくのと、
娘ジュリアを守る母親ジョディ・フォスターの熱演が見所。
行方不明になった娘を目撃した人はおらず、
飛行機の搭乗者名簿から娘の名前は消えており荷物もない。
客室乗務員や乗客がこの子に全く気づかなかったというのに疑問が残る。
他人に無関心といっても無理がある。
娘ジュリアは何処に行ったのか?
搭乗記録にも娘ジュリアの名前がない?
娘ジュリアはジョディの妄想なのか?
乗員乗客全員がグルなのか?
ショーン・ビーン演じるリッチ機長が怪しい?
アラブ系の乗客の仕業なのか?
まさかの宇宙人?
色々と思わせぶりな展開で話が進んでいく。
本作の問題点は、
不確定要素が多くてトリックが雑過ぎる点である。
“フォーガットン”のようなトンデモなオチを期待もしたが、
それもなく普通過ぎる結末だった。