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ル・アーヴルの靴みがきのmimicotのレビュー・感想・評価

ル・アーヴルの靴みがき(2011年製作の映画)
4.2
アキ.カウリスマキ監督の、人情溢れる人々とアフリカから逃れてきた少年の物語。

こんなに眼差しに心を奪われた作品は初めて。少年の瞳を見ると優しい気持ちが湧き上がってくる。次第に変わっていく目の表情にも魅了されっぱなしでした。

フランスの港町ル.アーヴルで、靴磨きをして暮らす老人が、移民のアフリカ人の少年と出会い匿います。人情深い周りの人達の、少年を助ける温かい繋がりや、視線を交わすだけで通じ合う関係が素晴らしかった。

移民問題を扱いながらも深刻さは感じられない。社会の問題をリアルに描くことだけが大切なのではなく、辛い人々が希望を持てるような、こんな作品が観たかった。また、優しく描いたその奥にメッセージが潜んでいることも素晴らしいと思う。

夫婦愛、役者が醸し出す独特な空気感、色彩、音楽どれも美しくお見事。カンヌ映画祭パルムドッグ賞を貰った監督の犬🐕ライカがとても可愛い❤️

心温まるいい作品でした。
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