夏来

ル・アーヴルの靴みがきの夏来のレビュー・感想・評価

ル・アーヴルの靴みがき(2011年製作の映画)
3.7
アキ・カウリスマキといえばジャパニーズになぜか大うけのフィンランドの映画作家。世界からの評価を見ても、日本人が特に愛しているようです。
まだ彼の特色を語れるほど読み込んでいないんですが、今作ではとくに、彼のヴィジュアル重視の作風が爆発しているなあと思いました。wikipedia情報で恐縮なんですが、ジム・ジャームッシュと仲良いんですってね、格好つけしいカメラワークなわけだ。
靴磨きが主人公だけあって、シューケア用品を中心に印象に残る「モノ」が数多く登場します。また、静止シーンの多さ、登場人物のアップも多く、動きの少ないカメラワークはとても写真的です。これがね、格好良いし、見易い。急がないカメラワークの中で切り取られる人々は、口数も少なく穏やかで優しく、じんわりと胸に迫ります。

絵本的と言いましょうか、誰にも優しいのに、ありえない「夢物語」ではない重さが心地よい良作です。