砂場

ル・アーヴルの靴みがきの砂場のレビュー・感想・評価

ル・アーヴルの靴みがき(2011年製作の映画)
4.0
フランスも年寄りが多いなあとまず見終わって思ってしまった。登場人物がほとんど年寄りで身内は病気したり他界したり。一方で若いのは移民なのである。自分が若い時はそう思わなかったんだけど最近は年寄りのパワーって結構すごいなと思っている。もう人生どうでもいいやと言う割り切り感があり残りの人生考えるとそんなに貯金もしなくていい。

本作で年寄り連中はみんなご都合主義的なまでに善意の良い人に見えるけどそれは年寄りだからと言う面は大きいと思うので決して都合主義的なのではなくカウリスマキの中ではメイクセンスしているはずである。
とはいえ現実は頭のおかしい年寄りも結構いると思うのであるが、カウリスマキの映画のような年寄りってかっこいいと思うね。あの老ロック歌手もそうだけどメチャメチャかっこいい。

善意というものが一体全体どこから発生するのだろうかと色々考えさせられる。
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