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危険な戯れのspacegomiのレビュー・感想・評価

危険な戯れ(1975年製作の映画)
4.0
一応プロットめいたものはあるし、話もなんとなく追えるようにそれなりに親切に作られてるが、見終わってもとても理解、咀嚼できた気にならなくて、このモヤモヤがなんとも癖になる。いろいろ観客を混乱させてあちこち迷い込ませながらもエンタメとしてしっかり楽しませてくるので、なんだか寸止めを食らったような心地。
シュールレアリスムとミステリがごちゃ混ぜになったような、単一のジャンルや解釈にはとても収められない、奥深さと、得体の知れなさがあって、ただの難解を売りにした前衛映画とは一線を画しているような。
めっちゃ面白いけど、これがヒットした世界線に生きているというのも、それはそれで奇妙である。エマニエル夫人のシルヴィアクリステルはほんのちょい役でしかないのに。
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