髙橋佑弥

メルビンとハワードの髙橋佑弥のレビュー・感想・評価

メルビンとハワード(1980年製作の映画)
4.5
念願。高笑いバイク爆走のち転倒、からの救助同乗のあと、タイトルになってるくせにほとんどハワード出てこないあたりからして既に狂ってる。賢明じゃない愚者の切実な立ち行かない人生。笑えない喜劇。降車したロバーズの親指から始まる"別れ"の連鎖の映画。傑作。

親指を立てて別れるロバーズ/序盤〜終盤、妻との数度の別れ/妻が娘を見送る別れ…と別れが全編続く。ガソリンスタンド/配達員、別れが頻発する職業。人生が好転しかける転機(テレビ賞金/油田/ハワードヒューズ遺産)もすべてうまく作用しない。しかしだからこそ、ラストの字幕で泣く。別れなかった!

2019/08/13 (過去感想サルベージ)
髙橋佑弥

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