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くまのアーネストおじさんとセレスティーヌのピッコロのレビュー・感想・評価

4.5
ネズミは下、クマは上。

とっても優しい映画。
それは、水彩画のような優しいタッチの絵柄。
それは、とっても優しくて温かい家族のお話。
それは、とっても優しいアーネストとセレスティーヌのこと。

ネズミは地下で暮らし、クマは地上で暮らしている。
お互いの種族が忌み嫌う存在であり、共存することは考えられない。
どちらの世界もそれぞれのルールがあり、日々暮らしている。
ネズミとクマ。この二つの種族は、仲良くなっちゃいけないのか?

セレスティーヌは、お絵かきが大好きなネズミさん。
クマの歯を集める仕事をさせられている。
本当は、絵が描きたいのに。
彼女の一番の望みは・・・。

アーネストおじさんは、いじわるクマさん。
無愛想で不器用な性格でいつも迷惑をかけてばかり。
でも、心はすごく優しい。
彼の一番の望みは・・・。

この二人の共通点は、嫌われ者で住む家がないこと。
似たような境遇からか、お互い惹かれあっていく。
やがて、友情が芽生え、家族のような存在に。

セレスティーヌがとってもカワイイ。
アーネストもカワイイ・・・かな?
絵柄がすごく優しいタッチなので、この世界をすぐ好きになった。
お話もとっても優しく、もっと彼らの世界を観ていたかった。
クマの世界、ネズミの世界。全然違う二つの世界が観れるのも面白い。
最後は、心がポッカポカ。

血は繋がっていなくても、家族になれるんだ。
他人が何と言おうと、この絆はそう簡単には壊れない。
たとえ法律で禁止されていても、それがダメだなんて決める権利は誰にもない。
お互いが家族と思えば、それは家族。
なにも間違っていない。

これからも彼らの物語は、ずっと、ずーっと続いていく・・・。
二人のことを思い出したら覗いてみよう。
きっと、仲良くお絵かきしてるに違いない。
それは、本当の家族みたいに・・・。

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