ヒッチコック監督作品は、
宇多丸さんのラジオでの講釈に影響されて
"ヒッチコックの映画術"を片手に
ちらほら見ているのですが、
特に好きな一本です。
救命艇の中だけで物語が進む
ミニマルな演劇的な作りなんだけど、
その船の中では
連合軍VSドイツ軍の争いが起きていて。
極限で
理性を保てなくなった時に人はどうなるのか?
どうすべきか?を
ドカドカ見せつけてくるのです。
そっか、
戦後すぐにこんな映画を!と先見の明に驚いていたら、
なんと、戦時中の43年作品!!
話の骨格がむき出しの分、
ちょっと理屈っぽさが気になる部分もあるのですが、
そんな引っかかりが
今の自分には魅力になってる作品です。