突撃!O・Cとスティッグス/お笑い黙示録の作品情報・感想・評価(ネタバレなし) - 2ページ目

「突撃!O・Cとスティッグス/お笑い黙示録」に投稿された感想・評価

いや、これはだめでしょう。パロディや風刺を詰め込むとアルトマンは途端につまらなくなる。大した映画ではない。
堊

堊の感想・評価

3.6
やっとこれ見てアルトマン映画がすこーしわかったような。
花火の打ち合いや夜の観覧車、夏休み、ヤング映画的な加点ポイントは山ほどあるもののイマイチ盛り上がらない。全てが解体されきっているからか…………
それでもラストの「愛してるよO.C」にグッときてしまった。
はじまりからおわりまでアルトマンズ・カオス。見せ場しかなく、瞬きも許されない。青春映画のベスト。
ルー蔵

ルー蔵の感想・評価

4.2
トランプ支持者と酒飲みながら見たい。
rico

ricoの感想・評価

3.6
コメディというので期待したけど、あまり笑えないジョークの数々でうすら寒い薄っぺらさで、あれ?と思ったけど、他の皆様のレビューを読んで納得。
ひたすらに空虚とカオス。
反骨精神溢れてるアルトマンかっこいいっす。
でもまあ「地獄の黙示録」見ずにこれ見たわたしは負け犬だわ
この映画はどこかで80年代の全映画No. 1と謳われていて、ずっと見たかった。そして実際怪作だった。

保険会社を経営するシュワブ一家。そこにひたすら夏休みイタズラを仕掛ける高校生二人組、O.Cとスティグス。
低所得者を搾取する一家に反骨精神を向ける主人公。周りを固めるギャグのような人間たち。まともな人間が1人として登場することがない。
イタズラを続ける理由が全く説明されないのが潔よい。

本当に「何もない」80年代の空気感にカリカチュアを思いつきで詰め込むだけ詰め込んだような薄っぺらい世界に、アルトマン節としか言えないカメラワークとデタラメな話の繋げ方。
壊れかけの映画というか、もう軽薄すぎて笑って見続けるより仕方なかった。
見ようによっては円熟した映画センスとボンクラ映画がハイブリッドに融合した作品といえなくはない。
監督曰く「ティーン向けの低俗映画が嫌いだったのでMGMのオファーに乗った。ティーン映画を料理できるとおもったから。」だそうで、ティーン映画をコケにするために撮ったともいえるが、それが仇になったのか実際数年間お蔵入りになってしまったらしい。

ただしこんな話なのに誕生日会でO.Cが一目惚れした女の子と踊るシーンは美しかった。
要所に溌剌としたショットが挟み込まれているのが憎い。これが一概に失敗作と切り捨てられない最大の魅力だろう。
デニスホッパーがヘリに乗って「地獄の黙示録」よろしく登場するクライマックスがこの映画を一番象徴しているといえ、アルトマン流のナンセンスの極みを見たような気がした。

アルトマンの黄金期は80年代であるという説に納得。
アルトマン低迷期の個人的超快作。
いちばん好きかもしれない。

保険会社経営・ブルジョワなシュワブ一家にひたすら悪質で陰湿ないたずらをしまくる高校生ふたり組O.Cとスティッグスのひと夏の乱痴気騒ぎ。

退屈な夏休み。
視線の先にいる魅力的な女の子たち。
ライブにパーティーにバカ騒ぎ。と、
所謂「ティーエイジ・ムービー」の体裁をとっている本作。
それでもオープニングにて登場するMGMのライオンがお馴染みの「ガォ〜!」の代わりに「O.Cとスティッグス!」と叫ぶところからこの映画は始まるように少しずつズレながら、ジャンル自体そのものをぶち壊しにかかってるのが流石のアルトマン節。
ティーエイジャーたちの二度とやって来ないひと夏の思い出と青春をこんなにも薄っぺらく燃やしきってくれるなんて。

原作の世界からそのまま出てきてしまったような『ポパイ』の失敗(一般的な)から何も変わらない戯画的に誇張されたマンガチックなキャラクターたちも皆最高で、
キング・サニー・アデ(本人出演)好きでボケはじめたお爺ちゃん思いのO.Cに低所得者層を代表する勢いな政治志向のスティッグス、
アル中の妻、ワガママばかりで世間知らずの娘、ひたすら純粋に頭が悪い息子、人種差別気味で右傾浪費利己主義単細胞な一家の主シュワブ、
そしてラストのシュワブ家の核シェルターにてシュワブ本人と花火バトルを繰り広げるO.Cとスティッグスのもとへ『地獄の黙示録』宜しくなヘロヘロの『ワルキューレの騎行』が申し訳なさそうに流れるなか、自家用ヘリに乗って助けにやってくるデニス・ホッパー(ベトナム後遺症の息子と大量の兵器とケシの花に囲まれ生活を送ってるアブナイ男 超クール)等、まぁみんな濃ゆくて超愉快。

笑ってしまうのを躊躇いながらも吹き出してしまう不謹慎なギャグと、ただ単純にまったく笑えない乾いたギャグの塩梅、
全編覆い尽くすいたずらに痛烈な皮肉と風刺、その隙間から溢れる仄かなメッセージ。
アンチ・ハリウッドの反骨精神でジャンル映画をハチャメチャにぶち壊しにきてるアルトマン諸作品はもうどれもカッコ良すぎて大好き。