このレビューはネタバレを含みます
サモハン初監督、怒りの鉄拳(笑)
1977年出演監督サモハンキンポー。
この2013年春、
最後のアクション映画として
ジャッキーチェン監督作品「ライジングドラゴン」が公開される。
そんなジャッキーの朋友。香港アクションスター界でもめでたくハリウッドに潜り込んだ
デブゴンことサモハンキンポー。
アメリカでは、テレビ界に出演し、ジャッキーとは違ったアプローチで世界をまたにかけているアクションスターである。
そんなサモハンの初監督作品が、
私の大好きな
ユニバーサルさんのハッピープライスシリーズでリマスター発売されたことを知り、早速購入鑑賞いたしました。
いやぁーブルースリー映画ファン
そしてサモハンの「福星」シリーズファンなら
マスト必見な素晴らしいサモハン流「怒りの鉄拳(笑)」になった作品でしたぁ。
どことなくやはり処女作から
コミカルさを内包していたサモハンキンポーの作風が現れております。
そしてハードな描写もわりに真摯に表現してます。
犯すシーンや
売春宿のシーンなど
赤裸々に表現していて、そこは、
ジャッキーやブルースリーには、ない表現であります!ここは重要ですね。
サモハンの明るく大らかな面なんかもしれません。
そして
怒りの溜めが実にしつこくて素晴らしい。
ブルースリーというかローウェイ映画のやるせない冷徹な恨みつらみの怒りの鉄拳、溜めも素晴らしいんですが、
やはりサモハンらしい
コミカルで
サモハンだけじゃなくみんなで解決していこう的な感じは処女作から表現されていますね。
これはのちのジャッキー作品「福星」シリーズなんかに特に現れてきますよね。
みんなでワイワイ解決みたいなノリ。
これがサモハン監督作品の顕著な違いであります。
修行シーンも少なめに
恨みの仇討ちは、満州人にむけてラスト
鉄拳制裁されますよ!
まあまあ
ブルースリー映画では、お馴染みのキャラクターの方が大挙出演してるので、
まるで同窓会のごとくあーあーあーあの人出てるのね的な感じが良かったです。
ジャッキー作品でも恒例のいやらしいにやけ髭で爪が長いディーンセキが相変わらず面白い。
ディーンセキが叩かれる前に無駄なスローモーションがかかるんですが、これは、スローモーション研究員としては、初めて見るフィルムずらしのスローでしたね。ある意味必見!
あとサモハンが二階から一階に ジャンプするシーンでスローになります((笑))
ジャッキー監督作品でお馴染みのタイポも瞬間映ります!
なんかジャッキーも関連してますが、 どうやら本作ではスタッフ扱いなんですかね!協力はしているようです。
それからジャッキー最高傑作の「プロジェクトA」のシーンでも見られる
「かかってこいよ!」的
指でヒョイヒョイとこまねくアクション
処女作ですでにやってましたね!
やはり自分のギャグ、自分のアクションを繰り返す
これは、アーティストの使命ですね。なんか嬉しかったなぁ。
あとサンタ和尚が出てくるんですが、結構不良和尚で笑えます。
あとすんごいムキムキというか意外に太ってるのも笑いました。
とびどうぐの助っ人や
霊幻道士の人や福星シリーズのエリックツァンなど
まあまあまあ、わかる方にはわかる
素晴らしい豪華助っ人で
笑いながら
怨念溜めも効いてとっても大満足でした。
最後の決め技が有り得なすぎでまた笑いましたが!
さて
サモハンキンポー監督の少林寺仕込み怒りの満州人殴りこみ編
少林寺怒りの鉄拳
カンフーファン必見のユーモラスなサモハン印を
とくとごらんあれ!
追伸
サモハンのハッピープライスシリーズも購入したくなってきましたぁ!