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INTO THE ARMS OF STRANGERS ホロコースト:救出された子供たちのmhのレビュー・感想・評価

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WW2当時に行われた国際的なプロジェクト「キンダートランスポート」についてのインタビュードキュメンタリー。
原題である「知らない誰かの腕のなかへ」がうまいので、この邦題はいまいち。強制収容所から逃れた子どもたちの話だと普通思うしおれも思った。「ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち」とほぼ同じ内容。要するにあれを、実際に移住した子どもたちメインにして語り上げている。
ニコラスウィンストン自身もちらっと登場していた。
クリスタル・ナハトからユダヤ人迫害に拍車がかかる。
戦争が始まる前にせめてユダヤ人の子どもたちだけでも引き取ろうと国際社会は動いたけど、軍事大国であるドイツを挑発するような行動が取れない構図は、当時もいまもかわらんね。
引き取られた先でうまくいかなかったり、そもそも引き取られなかったり、この仕組の闇の部分にも触れているのは収穫。
アメリカでも2万人の受け入れを決定したけど、反ユダヤ主義の大物議員によってその計画が潰されたという史実にびっくり。
ドラマチックさはあまりなくて実直で少々難解なドキュメンタリーだった。こっちよりもわかりやすい「ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち」を勧める。
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