菜南子

INTO THE ARMS OF STRANGERS ホロコースト:救出された子供たちの菜南子のレビュー・感想・評価

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“Kindertransport”についてのドキュメンタリー。第二次世界大戦時、日本で言う集団疎開のようなものを、イギリスではドイツに住むユダヤ人の子供たちに向けてやっていたというもの。

日本も島国でなければ、もう少し子供が助かったのだろうか。とか考えてしまった。日本国内でも敗戦するだろうと予想できていた人がたくさんいたという見方が今強まっているけど、国が違えば悲惨な状況はもっと客観的に報道されて、歯止めをかけれたのではないかとか。

危険を顧みず子供を預かった人がたくさんいたんだな。
子供時代にナチスのやっていることの全貌が見えないままヒトラーユーゲントに入ってヒトラーに加担し、大人になってその事の重大さを学び苦しむ人がたくさんいたと読んだ矢先にこの映画を見た。親が見えないところで死んでいった子供達を思うと言葉がないが、戦争の渦のど真ん中から離れていたことはよかったのではないか。どうか親を殺してしまったという罪悪感に苛まれすぎず、与えられた人生を全うしたと思えますよう。
菜南子

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