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マイ・ワンダフル・ライフのERIのレビュー・感想・評価

マイ・ワンダフル・ライフ(1979年製作の映画)
2.9
ロバート・ベニーニ主演「マイ・ワンダフル・ライフ」。1980年頃の映画やのでだいぶと古いし、ベニーニもめちゃんこ若いです。マルコ・フェリーリ監督作品。

ベニーニ扮するロベルトが保育園の先生として赴任するところから、物語は始まる。子供たちと同じ目線で、遊んだり、おしっこしたり、ご飯を食べたり、色んなことを、色んな時間を子供たちと共有する。その中で一人の男の子ジャンルイジ(?)って子が、一言も喋らず、ご飯も食べない拒食症やの。そして奥さんが妊娠して、出産のために実家に戻ったとき、ロベルトはその拒食症の男の子を含めた子供たちを30人ぐらいを連れて、奥さんの所へ行くの。そして、その中で拒食症の男の子が心を開いていくというお話。

うーーん。難しかった。なんだかとても叙情的な作品ではあって、丁寧に作られているし。ただひとつ思ったことといえば、これ古いんやけどやっぱりベニーニは、昔から存在感がすごくて、唯一無二の存在でいい役者さんやなぁということ。

それは、アル・パチーノと少し似ていて、やっぱり強烈に、絶対的に、誰にもない部分を持っている人で。それが役者という職業にとても向いている。そのことをただただ感じました。よく喋るし、細身で、たたずんでいるだけで哀愁がある・・ってのとは少し違うんやけど、彼独特の優しさと生き方と、その思想が、画面に乗っかる人やなぁと思う。

何が言いたいかわからない映画ではあったんやけど、ベニーニってすごいなぁっていうは しっかり思い知らされました。
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