30年以上続いた、アメリカの女流作家とイギリスの古本屋の文通交流に基づいた友情物語。
いわば、彼らは文通という紙切れだけで深い深い情を長年交わし合った
面と面を合わせて会話したこともなければ互いの顔もそこまで知らない、、
だけど人の交流の中でそんなものは必要ないと。必要なのは通じ合う心なのだ、、その心にあったのは“本”という共通の言語であった。お互いのユーモアや気にかける気持ち、優しさなどを包み紙にして、互いを唯一無二の存在として認識するようになった。
これほど、自分の愛するものを語り合える仲に出会えたことはどれほど素敵なものだったのだろうか、、この作品をみればそれがひしひしと伝わる。
印象的だったのは、会ったことなければ実際に会話したことのない相手でも、自分の伝えたいことや意思をしっかり躊躇なく発言できる女性の強さ。
面白い本があれば、絶賛するし
逆に、本に対してリスペクトやつまらない本があればとことん指摘する。
自分の愛することに裏を隠さずすべてをぶつける芯の通ったカッコよさがこの素敵な交流には必要だったのだろうと。
そんな彼女を見習い、まずは私は愛する映画に関してから、自分の意見や考えを心の底から思ったことを状況や雰囲気に捉われず包み隠さず伝えたいと思った。
そうして、自分のバイブルに生きる人生を送っていきたい。
それが貧乏でも、心は豊かになるはず!
ひとつ思ったことが、、
彼女たちの文通がぬるっと始まるのはリアルな感じがして良きなのだが、
もう少し主人公の彼女へ感情移入をするため
彼女のキャラクターを表すエピソードをいくつか最初に持ってきて欲しかった。