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ブロンドの恋のsonozyのレビュー・感想・評価

ブロンドの恋(1965年製作の映画)
3.8
1965年、ミロス・フォアマン監督のデビュー作。モノクロ。
冒頭、チューニングがズレ気味のギターでR&Bを歌う女性のシーンがいかにもヌーヴェルヴァーグ風味。

2,000人の女工を抱える巨大製靴工場のある田舎町が舞台。ここで働くブロンドヘアのキュートな女性アンドゥラが主人公。

寮の相部屋の同僚女性とベッドの中で恋バナ中。(このシーン、好きです)

アンドゥラは、彼氏になりかけのトンダ君から指輪をもらったり、雪の林の中で"木の幹にネクタイを結ぶ"願かけをしていた際に出会った門番の男に誘われたりと、恋に揺れてます。

女工たちの生活に少しでも潤いをと考える優しい工場長は、軍の予備兵を駐屯させて、出会いの場として歓迎ダンスパーティを開催。
アンドゥラと同僚2人(3人とも個性的な魅力)は、3人のオッサン兵士にナンパされ、渋々ダンスやお酒に付き合います。(このオッサン達のキャラ・言動が面白い。笑)

でも、アンドゥラは会場でピアノを弾いていた青年ミールダが気になり彼の姿を探し、実はナンパ師のミールダの部屋に誘われ一夜を共に。

「女性の身体はギターのようだけど、君の身体はピカソが描いたギターのようだ。」的なことをほざくミールダの愛を信じてしまうアンドゥラ。
(このジャケットの写真がこの二人です)

1か月ぶりに顔を見せたトンダ君が、プレゼントした指輪をしていないアンドゥラに激昂。その行動に呆れた彼女は彼との関係を終了。

なかなか連絡をくれないミールダに会うために彼の実家を突然訪ねるアンドゥラ。彼は家におらず両親が登場し・・・

可笑しさと せつなさが程よいバランスの作品でした。
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