エイデン

レジェンド・オブ・ウォーリアー 反逆の勇者のエイデンのレビュー・感想・評価

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9世紀、北米大陸
この地に先祖代々住む“暁の民”の女性が雪深い森の中で、この地に存在しないはずの白い馬を発見する
彼女らに伝わる予言では、足が速く雪のように白い生き物が現れた時、嵐のような変化が起こると言われており、女性は驚きながらも後を追うと、そこには川岸に座礁した見たこともない形の船があった
中には大勢の死体が転がっていたが、女性は唯一剣を持った年若い少年がが生き残っているのを発見、集落へと連れ帰る
見たこともない白い肌に、青い目、金髪、皆は口を揃えて不気味がり、やがて親のように侵略者へと成長を遂げると恐れたが、女性は声高に少年を擁護した
長老も少年はここで民として生きる運命だと認め、保護することをを認めるのだった
実は少年は遥々北米大陸へとやって来たバイキングの指導者の子で、幼い原住民の子を殺せと父に命じられたが従えず、捨てられてしまったが、その後 両親や仲間が原住民によって皆殺しにされてしまったのだ
それから15年後、少年は暁の民として逞しく成長し、その肌の青白さから“ゴースト”と呼ばれ親しまれていた
そんなある日 “導師(パスファインダー)”に率いられた他の部族が交易に訪れる
その中にはゴーストが思いを寄せる導師の娘である美しい少女スターファイアもいた
長老は若者を一人前の勇士と認めるための“勇士の輪”という儀式を執り行うように要請し、その夜 儀式が行われる
その場にゴーストもやって来るが、導師は過去の魔に囚われており、それと対峙して初めて自分が何者かがわかると告げ、外へと追い出されてしまう
そんな彼に長老は、「生まれは海賊でも今は私の子」だと優しく慰める
翌朝 導師やスターファイアらを見送ったゴーストは1人で森へ狩りに出かけるが、その最中 不審な角笛の音に気が付く
高台からゴーストが目にしたのは、新たに現れたバイキングの一団によって蹂躙される集落の姿だった
集落は焼き尽くされ、女子ども問わず皆殺しにされており、その中には自分を救ってくれた育ての母の姿もあった
悲しみに暮れるゴーストはまだバイキングが近くにいるのを見つけ、怒りを燃やす
そこではバイキングの長グンナルが長老を無残にも剣で突き刺しており、ゴーストは思わず飛び出してしまう
ゴーストが自分達と同じ民族であることに興味を示したグンナルは、部下と剣を使った決闘形式で戦わせる
ずっと持っていたバイキングの父の剣を渡されたゴーストは、長年独自に積んできた剣の腕で相手を斬り捨てると、森の中へと逃走
復讐に燃えるゴーストは、自らの道に迷いながらもバイキングの軍勢に立ち向かっていく



『ホワイトウイザード』をリメイクした歴史アクション映画

ネイティブ・アメリカンvsバイキングのタイトルマッチを描いた作品
まあ両陣営とも基本的に文献残さない奴らなので、歴史学んでたマンからすると「ありえた戦いだけど歴史に残ってるわけではない」というフィクションである

基本的にはリベンジ・アクションで、そこにアイデンティティに迷う主人公とか、ハリウッドお得意のロマンティック要素なんかも混ぜ込んだ作品
だいたいが中途半端な感はするけど、非常に泥臭いアクション描写は割と好き
全体的な色彩も抑えられており、ハードな印象と共にザック・スナイダーの作品みたいな雰囲気もある

燃える要素はちょっと薄めなのでなかなか入り込みにくいけど、要素要素として時折カッコ良いので、ちょっと変わった設定のアクションとして楽しもう
また主演が若さを感じるカール・アーバンなので、その貴重さを求めても良いと思う
ちなみにリメイクと言ったけど、オリジナルとはほぼ別物です
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