カルダモン

驚異の透明人間のカルダモンのレビュー・感想・評価

驚異の透明人間(1960年製作の映画)
3.6
透明人間化で軍隊を作り上げたいと考える恐るべき野望を持った退役軍人のクレナー少佐。その技術を有する科学者を人里離れた屋敷に捕らえて開発研究を強制する。また、開発に必要となる放射性物質を盗み出すために、金庫破りに長けた男ファウストを強引に脱獄させ召集する。

少佐がファウストに与えた使命は「透明人間になって、厳重に管理された金庫から核燃料を盗み出すこと」。なかなかにインポッシブルなミッションですが、60年前の映画なので恐れるものは何もない、と言わんばかりに理論や整合性は度外視。一切合切スッ飛ばしてとりあえず透明になる。なにしろこの映画の尺は60分。説明してる暇などありはしない。と思いきや最近流行りのモルモットで実演開始。なんだかよくわからない装置を使って照射しますと、あっという間に透明モルの完成ー。透明だけど触るとちゃんとモフモフするよ、なんてな描写もあるのでちゃんとモルファンにも目配せした内容になっています。
ただこの透明人間は完璧とは言い難く、というより致命的な欠陥があって、たまに見えちゃうって事なんですよね。電気がついたり消えたりする感じで、いきなり丸見えになっちゃう。このあたりが透明人間映画を見る楽しみでしょうね。コントロールできずに時々丸見えってのはなかなか無いんじゃないかな。

展開はかなりドタバタしていて、あれよあれよという間にエンドを迎えるのですが、なかなかに衝撃的な終わりで、ポカーン( ゚д゚)としてしまいました🍄☁️