日本劇場未公開。
3月に無料期間駆け込み鑑賞でした。
ムーラン役ヴィッキー・チャオはやっぱりだいぶ女の子らしくはあったが(笑)
こちらは一応助けてくれる人がいる。
ジャッキー・チェンの息子ジェイシー。
相手役の将軍はチェン・クン。私は初めて見るがなかなかイケメン。
人気役者の布陣とお見受け。
しかし彼女らが土や砂に塗れている姿は
時代を少し感じさせてくれた。
2009年作品なので、女性の生き方には焦点は絞られない。
むしろ自己犠牲か。
下地の友情も厚く、彼女が将軍として強くなっていく様が描かれる。
色彩のない暗さの中で
水辺で火を送るシーンが印象的。
美しくはないのだけれど…
影がある。
孤高の将軍となり苦悩する姿も。
アクションシーンに派手さはないが、
歩兵戦のぶつかり合う感じは
『キング』(ティモシー・シャラメ主演)を思い出した。
泥臭い方がこの時代にはリアリティがあるのかもしれない。
戦術を立てるシーンもある。
看病の仕方や、兵糧がなくなっていく様も細かい描写はないけれど
切実さが伝わってきた。
そしてとにかく渇いていく…
場面の移り変わりや説明は、気持ちを途切れさせるので構成や編集はいまいちかな。
切なさが漂うのは、古いのかもしれないけれど嫌いではない。
唄の使い方も良かった。
2021レビュー#100
2021鑑賞No.113