たむランボー怒りの脱出

血の魔術師のたむランボー怒りの脱出のレビュー・感想・評価

血の魔術師(1972年製作の映画)
3.1
原因と結果についての映画。
マジックショーで切断された女は舞台上では死なず、必ず「遅れて」死ぬ。
原因(ノコギリ)と結果(死)のこういった時間的なズレ。

また、舞台上での凄惨な殺人を観客が見ているということが切り返しショットで示されつつも、観客のリアクションはその凄惨さにそぐわないものになっているという点は、切り返しという技法(Aのカットを受けてBのカットという点において原因を受けて結果という関係性との類似)に対する批評になっている。気がする。