しょうちゃん

ポゼッションのしょうちゃんのレビュー・感想・評価

ポゼッション(1981年製作の映画)
3.8
ホラーともミステリーともつかない奇妙な不条理劇。
だがその驚愕の物語、
圧倒的な映像魔術、
アジャーニの演技を越えた演技によって世界各国で数々の映画賞に輝いた問題作である。
長い単身赴任を終え、
妻アンナのもとに戻ったマルクは、
妻の冷やかな態度に傷つく。
その不倫相手と対峙したマルクだが、
彼=ハインリッヒは“第三の相手”の存在をほのめかす……。

本作はカンヌ国際映画祭でパルム・ドールにノミネートされ、
イザベル・アジャーニは主演女優賞を受賞しました。
舞台となる都市はベルリン。
撮影当時はドイツはまだ東西が統合されておらず、
映像に“ベルリンの壁”が映っている。
狂気の絶叫を続けるイザベル・アジャーニにイライラするのだが、
彼女の体を張った迫真の演技が素晴らしいのは確か。
惜しげもなくヌードを披露してくれるのも素晴らしい。
クリーチャー製作はあのカルロ・ランバルディ。
彼らしいグロテスクなクリーチャーを生み出している。
一晩中していたから疲れる(何を?)クリーチャーが可愛い。
クリーチャーは一見の価値はあると思います。
しょうちゃん

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