ジーナ

ポゼッションのジーナのレビュー・感想・評価

ポゼッション(1981年製作の映画)
3.9
映画史上、一番の発狂シーンは?と問われたら、間違いなく本作の地下鉄でのイザベル・アジャーニの名演技をあげたい。

ある日、出張から帰ってきた主人公は妻の様子がおかしい事に気づき、不倫してる事が発覚する。
どうしても妻と別れたくない彼は半狂乱的な状態で必死に引き留めようとするのだが、妻は不倫相手とのSEXの方が気持ちいいとまで言い放ち、戻る気はさらさらない。
あまりのショックにどん底の状態に陥った彼だったが、息子の学校で妻に瓜二つの清純な教師(アジャーニの一人二役)と出会う。
さらに妻には不倫相手とは別の男がいる事に感づき、彼女の家にはとんでもない奴が住んでいた!

序盤はメロドラマで始まり、中盤はホラーに発展し、終盤はスパイ・アクションにまで展開するというとんでもない映画w

イザベル・アジャーニ演じる嫁さんがどんどん狂っていき、自傷行為で血だらけになったり、洗濯物を冷蔵庫にしまいこんだりとキチガイになっていく。

極めつけは冒頭でも述べた地下鉄での発狂シーン。
この映画を観なくとも、そのシーンだけは絶対似観てほしい。
こんな凄い演技が出来る女優が日本にいるだろうか?w
カンヌ女優賞を取ったのも納得。

難解な映画ですけど、町山さんの解説を聞いたら理解できました。
どんなカップル・夫婦にも生じる問題であり、監督自身が国を追い出されたり、離婚した実話を元にしているようです。
悪趣味な映画なのにズラウスキー監督には同情しちゃいます😥
ジーナ

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