何も知らないで素晴らしい映画に出くわすと嬉しくて飛び跳ねたくなる。
初恋の人と瓜ふたつの人が現れたら、どうする? っていう話なんだけど、現在と過去が溶け合いそれが素晴らしい。マジックリアリズム。
登場人物については多くが語られないので、どうにでも解釈できるし、あいまいなことはあいまいなまま、ぐいぐいストーリーが展開してゆく。
映画はリズムだって、名前を思い出せないある映画監督の言葉を、どなたかのレビューで最近知ったが、そういうかんじだろうか。それなのにというか、それゆえにというか、プロットが通俗的なロマンス小説のようでそこがまたいい。