爆裂BOX

エア スコーピオンの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

エア スコーピオン(2001年製作の映画)
3.3
生物学者のジェニファーとスコットが旅客機に持ち込んだ、遺伝子操作されたサソリが突如巨大化。乗客達に次々襲い掛かっていく…というストーリー。
旅客機の中で巨大化したサソリが暴れまわるC級アニマルパニックです。
遺伝子操作されたサソリが巨大化しますが、最後まで何故巨大化したかははっきり説明されません。粗筋では気圧の変化でと書いてありますが…
巨大化したサソリはハリボテ丸出しで、カサカサ移動するシーンも滑車に乗せて引っ張ってる感じ出てますね。そんなハリボテサソリと主人公達が必死で戦ってる所はちょっと笑っちゃいました。タバコの火目に押し付けられてひるんじゃうくらい弱いですが。攻撃方法も尻尾の針で胴体貫く攻撃が殆どで、毒で死なすシーンはCAが刺された所くらいかな。
登場人物はいきなりヒロインナンパして操縦しながら煙草スパスパ吸いまくるイケメン機長に、戦いになったら結構強い美人科学者、骨折して腕にギプス嵌めてる空手大会帰りの女学生に不法入国しようとしてるアラブ人兄弟、ゴス系の男や面白黒人、ぼやきまくるビジネスマンなどそれなりにキャラ立ってて、彼らのコメディ調な会話など結構楽しめました。アラブ人兄弟が機内にある道具で火炎放射器作ったり、修理したりと実に有能でしたね。後、機を飛ばせるのは機長だけなのに前線に立ちまくりますが、誰か止めろよ。
管制塔のシーンで出てくるハッカーみたいな恰好の航空局員のうさん臭さが凄かったですね。パソコンカタカタやってCIAの情報にアクセスしたり携帯電話の情報探ったりしてたけどあんま意味なかったような。
サソリに襲われて貨物室の中にある棺桶に逃げ込んだ機長とジェニファーがいきなりラブな雰囲気になるのも唐突過ぎて苦笑しちゃいました。
サソリに襲われた博士がハッチ開けて殆どのサソリが吹き飛ばされる雑な片付け方は笑いました。1匹づつ倒していく展開面倒くさかったのかな(笑)ビジネスマン空手女子助けてたのにとばっちりで吹き飛ばされて可哀想。
悪役のスコット博士の後半の豹変してのキレっぷりもいい感じに悪役感出てて楽しかったですね。メガネとったら凄い悪くなったな。
ジェニファーが兄弟が作ったパワードスーツ着て女王サソリと戦う展開もバカっぽくて好きです。アッサリ一撃で倒しちゃったけど。
サソリの攻撃で失明した機長が乗客の助け借りながらも着陸させたのは凄いな。最初の方で言ってた「目を瞑ってても飛ばせる」という軽口が伏線になってたんですね。
登場人物多い割に死ぬシーンがアッサリしてて盛り上がりに欠けたりと普通に駄作の部類に入る作品だと思いますが、個人的には登場人物の脚気愛や展開にツッコミ入れながら楽しめたのでこの点数で。