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ストライク・アップ・ザ・バンドのhollyのレビュー・感想・評価

3.6
高校のダンスバンドが、シカゴで開催されるポール・ホワイトマン主催のコンテストに参加するため200ドル集めるドタバタを様々なミュージカルシーンを織り交ぜながら追う青春ドラマ。
バンドリーダーのジョーをミッキー・ルーニーが、ボーカルのメアリーをジュディ・ガーランドが演じており、いわゆる“裏庭ミュージカル”シリーズの一つです。

若きミッキー・ルーニーがとにかく溌剌としてハジけまくっていて、そのお陰かかなりテンポ良く進む印象。劇中劇だけ少し長く感じたくらいで、すこぶる順調。
呆れるほど鈍感かつ単純なジョーに淡い恋心を抱いているメラニーがとにかく可愛い。ジュディは1940年公開の本作ではまだあどけない少女キャラでした(42年公開のFor Me and My Gal ではぐっと大人びているので2年でここまで違うものかと驚きです)
主演の2人以外にも、軟体少女の転校生バーバラなど少々キャラの濃すぎる脇役も多く隅々まで楽しめます◎

ミュージカルナンバーはメインタイトルのStrike up the band よりも、Our Love affair と Drummer boy がオススメ。前者は可愛らしいバラード、後者はビッグバンドジャズでジュディのパワフルな歌声とルーニーの芸達者ぷりが堪能できてたのしい。
最後はもちろんハッピーエンド、バスビー・バークレーによるメンバー総出演の豪華なフィナーレは圧巻です!
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