バーバー・ショップは単に髪を切る場所ではない。
店員や常連客らとのコミュニケーションによって、近況報告など日常会話で華を咲かす。
どこかフワッとした笑みを堪え店へ来れば、『なんかいい事あったな』と優しく冷やかされる。
どこか塞ぎ込んで沈んだ表情をしていたら、『どうした?何でも俺たちに言えよ』と励まされる。
髪を切る訳でもなく待ち合い席で新聞を読んでるオッサンに、『あんた何しに来たんだ、切らないならとっとと出ていってくれよっ』と言いながら絶対に追い出さない。
文化の違いと言ったらそれまでだが、そんなバーバーショップがココにある。
アイス・キューブを筆頭にアフリカ系アメリカ人スターが揃い、シカゴの小さなバーバー・ショップを舞台にした人情コメディドラマ。
床屋でも美容室でもバーバー・ショップでも、髪を切ることは単純に髪の毛が伸びたから行く訳ではない。
そこに行けば気分が晴れたり・やる気が出たり・過去と決別できたり…。
外見を変えるだけでなくココロまで変えることが、ヘアスタイルで有りファッションでも有る。
街を出てショーウインドウに写った自分自身の姿を見て、自然と笑みが出たら毎日頑張ってる自分を褒めてあげよう..★,