Aix

鏡の中の女のAixのレビュー・感想・評価

鏡の中の女(1975年製作の映画)
3.6
ゴールデングローブ賞外国映画賞を受賞したイングマールベルイマンの作品。精神科医が生と死の狭間を彷徨う話。

日本ではほとんど見られていない幻のベルイマン映画です。ベルイマンの作品を鑑賞するのはこれで11本目になりますが、正直今作が一番微妙でした。何でも今作は元々三時間のテレビドラマだったらしく、それをわざわざ短縮させて映画版にしたそうです。おそらくそのせいで編集がおかしくなっていたし、ベルイマンにしては物語の緩急が上手く表現出来ていません。いずれにしてもクレイジーな作品であることに変わりはなく、ヘレディタリー的なホラー要素も強くあります。やっぱベルイマンのホラー演出は、今見てもめちゃくちゃ怖いです。

今作と同じくらい知名度の低いベルイマン作品だと、個人的にはカンヌで主演女優賞を獲得した「女はそれを待っている」がオススメです。
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