老いへの恐怖
孤独への恐怖
喪失への恐怖
別離への恐怖
死への恐怖
過去への恐怖
生きることとは常に恐怖との戦いであり
人々は皆その中で、恐怖から逃れる道、恐怖に打ち勝つ道を探している
極力その恐怖を味合わないように他者との深い関わりを拒んでいる
しかし、恐怖の拠り所が生である以上、それを無くすことはできないのだ
それでも主人公の祖母と祖父の様に
「まあそういうものなのね」と
恐怖を認め、共存することは可能であり
そのことが唯一、人間に与えられた恐怖への対処法なのかも知れない
その為に必要なものが、愛なのだ