アラサーちゃん

さらば愛しき女よのアラサーちゃんのレビュー・感想・評価

さらば愛しき女よ(1975年製作の映画)
3.0
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〖さらば愛しき女よ〗
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ロバート・ミッチャム版のフィリップ・マーロウシリーズはもうひとつあって、〖大いなる眠り〗の方が有名だと思うからこっちは未見の方多いと思います(実際私もそうでした)
あとはボギー版の〖三つ数えろ〗の方が知ってる方も多いのかも。←ここに関してはなんでタイトル変えたんやろっていうふつふつと湧き上がる大きなる怒り。
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ジジイになると補正しようもないほどしゃがれてしまう残念な元二枚目俳優が多い中、大好きなロバート・ミッチャムは老いても全くレベル落ちない。むしろイケメンになってる。かっこいい、かっこよすぎる。はあ。

たしかに『レイモンド・チャンドラーのフィリップ・マーロウといえばハンフリー・ボガードだ!』というのは、ゲオよりもTSUTAYAの方が品ぞろえいいのは当たり前っていうくらい明白な事実であるけども、正直ボギーの顔があんまり好みでない私としてはミッチャムがマーロウ役やってくれたほうが断然ありがたい、個人的にとても嬉しい、実はTSUTAYAよりゲオの方がモノクロ作品に長けているっていう私的な贔屓目のようにね!

若かりしシャーロット・ランプリング、美しいです。あの鋭い眼光に射抜かれたい。クールビューティ。ファム・ファタールの魅力全開でこんな美しい人ならたとえ罠にハマっても文句言えないかも。
あとは端役でシルベスタ・スタローンとか、ハリー・ディーン・スタントンとか出てました。まじで端役です、セリフありました?

チャンドラーの作品って、ハードボイルドかつノワールですごくいいんだけど、ストーリーも二転三転して面白いんだけど、とにかくマーロウがかっこいいに尽きる作品なので、展開についていけなくなります。かなり真剣に見ていてもわけわかんなくなります。
誰こいつ?!とかね。これ誰の手下だよ?!みたいなね。いつの間にか巻き込まれていて命を狙われる展開が多いと思うんですけど、いったい誰がなんの目的で命を狙ってるのかわかんないから置いてきぼり食らうんですね、でもマーロウはかっこいいから『ふっなるほどな』みたいにわかっちゃってるんですよねさらに私は置いてかれちゃいますよね。みたいなね。

あれです、〖チャイナタウン〗とかハマる人には好きですね。あのラストシーンのセリフほどキレたシーンはないですけど。

どうでもいいけどこのキャッチコピー、イラッとさせてくれすぎてマーロウ役がミッチャムじゃなかったらぶん殴ってやりたい。なーにがバーボンだよお前いつ飲んでたよ。愛してたってお前1発やっただけじゃんよ。酔いすぎ。自分に酔いすぎだ。ミッチャムだからギリギリ許すけど、でもミッチャムはきっとこんなセリフ言わない。