2020/5/6
監督自身の体験とフィクションを融合し、監督自身がタンゴに魅せられる主人公を演じる。彼女は勿論、登場する主要ダンサー3人が実名役で、どこまでが真実なのかは分からない。が、真実であれフィクションであれ、様々な場所で披露されるタンゴ、見事な選曲の音楽たちに、ただただ魅了されるばかり。中でも、夜の運河沿いでのタンゴ、雨の中でのタンゴがお気に入り。また、古い稽古場でサリーと3人のダンサーが目まぐるしく踊るシーンも楽しい。ただ残念ながら、サリーとパブロの宗教や恋愛との向き合い方は、あまり心に響かず。それにしても、監督・脚本・主演を兼ね、さらにタンゴを踊れて歌まで歌える、サリー・ポッターの才能に果てはないのか。
