きぬきぬ

ファウンテン 永遠につづく愛のきぬきぬのレビュー・感想・評価

3.6
アレノフスキ-が非常にシンプルなラブスト-リ-を描きたかったとのことだが、それは確かにその通り。とてつもなくロマンチック。
最愛の妻の死により不死を探求する内、妻が遺した空想の物語に影響された妄想の中で囚われた想いと愛する人を失った苦悩で意識がトリップした科学者の夫の脳内で未知への扉が開かれ、彼が研究している科学の中にヒントを探り、失われたマヤ文明の中に神秘を見出だす。
コリン・ウィルソンやアレスタ-・クロウリィの神秘主義やオルダス・ハクスレィの「知覚の扉」なんかの影響が窺えるし、妻の遺した物語の中にはゾロアスタ-教のイメージがある。
生命の根源は宇宙であり、地上にある生命の樹は自然回帰の源であるなんて、一人の愛する女性の肉体的な死を乗り越える為にここまで精神的な浄化と跳躍が必要であるとは!。。でもまるでドラッグ常用者やヒッピ-が抱いた信仰と愛の幻想の昇華。独特ではあるけど妄想が突飛過ぎるし、シンプルなラブスト-リ-というには、そこかしこに見られる影響や引用が面倒くさい(笑)
死を受け入れ微笑んで逝く愛らしい妻と、騎士を惑わせるかのような美しい女王のレイチェル・ワイズは表裏一体。個人的には無邪気な妻の方が好み。音楽もやはりとても良いけど、ヒュ-・ジャックマンの太極拳はいかがなものかと(笑) いや太極拳は陰陽だから、引用は解るんだけど。。
とにかくレイチェル・ワイズが美しいし、神秘主義は好きでもあるから、わりと好きな作品ではあるけど。


昔昔、映画館で観た。