りょーこ

仁義の墓場のりょーこのレビュー・感想・評価

仁義の墓場(1975年製作の映画)
4.4
クソ of クソ

こんなにも一刻も早く苦しんで死んでくれ!と思う主人公はいませんよ!!

しかも渡哲也ですよ!
さらに実話ですよ!

ぎゃーす!!!


内容は……

戦後の日本。
新宿vs池袋のヤクザ抗争。
三国人たちの暴走。

そんな中、登場した石川力夫(渡哲也)。

仁義もへったくれもないチンピラ、いやチンピラ以下のウンコ野郎、なんならちょっと病気のレベルのこの男が、自分を庇ってくれた組長や兄貴分までも傷付けてハチャメチャな人生を送る作品。


アウトローどころではない。
アウトヒューマンです。

が、そこは深作監督!!!
クソ胸糞展開を上手く飽きさせず、ひたすらにイライラさせて終わらせてくれました(笑)
ハゲるわ( ・∀・)ノ

仁義シリーズを撮った監督とは思えない、仁義の欠片もない人間のお話なのです。

何故か組長とか周りの人間が優しいので、このクソが殺されず、なんなら指も詰めずにいるのが意味不明。

刑務所でも暴れているのに、特に襲われもせず、五体満足に出所するし。
普通そこでもう殺されるでしょ?

その後もユルユルなヤクザさんたちは、石川をユルユル放置w
結果、組長は襲われるし、兄貴分は殺されます!

なのに、まだ、生きてる!
なんなん?!
ゴキブリかなんか?!

こんなクソ野郎ですが、新宿にお墓があるようで。
ちょっと御礼参りしてこようかなと(意味が違うw)。

あまりにも病的な変人?奇人?なので、観る人を選ぶとは思います。

が、この迫力ある展開、予想のつかない言動は是非味わって頂きたい♪
りょーこ

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