西武開拓時代のアメリカ。
多数の牛を飼うディクソン農場は、指名手配中の牛泥棒アラメダ・スリムによって一夜にして牛を盗まれ、経営破綻した。
農場唯一の生き残り雌牛マギーは、農場主の友パール老婦人の農場に移り住む。
動物を家族として扱い、のびのびと暮らせるパール農場だったが、ある日「3日以内に借金を返さないと土地を差し押さえる」と銀行から督促状を受ける。(家畜を飼ってるのに出荷しないから経営破綻は当然だ)
マギーは雌牛キャロウェイとグレイスを誘い、アラメダ・スリムを自ら捕まえ、懸賞金で借金を返す事を提案する。
かくして、雌牛3匹による大捕物の旅が始まった…
ディズニー長編アニメーション第45作。
前作「ブラザー・ベア」と打って変わって、ギャグ多めのファミリー向け娯楽作。
キャラデザが「うわぁ…」って感じだけど、後半から盛り上がりからの多幸感あるラストで意外に楽しめた。
それに、キャラクターの見た目はアレだけど、キャラ設定は悪くない。
思った事をズケズケ言う直情型のマギー、保守的でマギーと対立するキャロウェイ、2匹の間に立つ若いグレイスというトリオのバランスもいいし、それぞれに見せ場もある。
特にグレイスの音痴設定が、ラスボスの能力に対する切り札になる所が好き。
他、サブキャラ・敵キャラにも良いキャラ多かったな。
キャラクターが良い、と思えたのは声優のキャスティングによる所も大きいかも。
今作はベテラン・実力派声優ばかりで、どれも声が合ってる。
悪い所は、あんまり新しさを感じなかった所かな。
映画作品ならではの、とかはなくって出来の良いTVスペシャル的な感じで、長編映画でやる意味あるのかって思う所もある。
一般的には駄作扱いなのも分かるけど、個人的にはもう少し評価したい作品。
