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ホーム・オン・ザ・レンジ/にぎやか農場を救え!のHKのレビュー・感想・評価

3.3
原題は“Home on the Range”(平原の我が家)
ディズニー2D長編劇場アニメで全く知らない作品を発見。
どうも日本ではビデオスルー。
しかも貴重な西部劇。
小さな子供がいる頃でなきゃこういう作品を観る機会はなくなりましたが、原題をカタカカナにしただけの邦題は子供を呼ぼうという意識もヤル気も感じられませんね。

しかし、2001年には同じく2Dアニメでディズニーらしからぬギャグとテンポ重視の隠れた名作『ラマになった王様』なんていう拾い物もあったので、もしやと期待しつつの鑑賞。
で、『ラマ~』ほどではありませんでしたが、そこそこ楽しめました。

お尋ね者の牛泥棒アラメダ・スリム(太ってますが)に住み慣れた農場を閉鎖に追い込まれた乳牛トリオが、農場を復活させるため逆にスリムを捕らえて懸賞金を獲ようと大活躍。
乳牛のオバチャン・トリオは例えて言えば名作コメディ『9時から5時まで』の主人公3人組といった感じでしょうか。

声もジュディ・デンチ、キューバ・グッディング・Jr、スティーブ・ブシェミなど豪華。
ハメルンの笛吹きのごとく華麗なヨーデルの歌声で牛たちを魅了する牛泥棒スリムの声はなんとランディ・クェイド(デニス・クェイドの兄)。こんなにイイ声だったの?
音楽はディズニーのヒット・メイカー、アラン・メンケン。

MGMの“トムとジェリー”や“ドルーピー”シリーズにも西部劇の回は必ずあるし、ワーナーの“ヨセミテ・サム”や“スピーディ・ゴンザレス”はもう完全な西部劇キャラ。
最近では希少な西部劇は実写でもアニメでも大歓迎なんですが・・・
そういえば、ケビン・コスナーの新作西部劇大作3部作も1作目は不入りだったそうで、日本での公開は危うくなったかも。
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