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イカリエ-XB1のmrhsのレビュー・感想・評価

イカリエ-XB1(1963年製作の映画)
3.5
チェコのSFということで、ハインライン的なSF≒アメリカ≒資本主義に対する共産主義的な価値観の勝利を謳っているだけと言えばそうなのだが、レム原作だけあってこの暗さはバラードとかディックの様なニューウェーブ系のSFに近い。

宇宙船が宇宙を漂ってる場面とかはさすがに時代を感じさせるが、それを除けば映像的にもなかなか。宇宙船のセットの内部をそう撮るしかなかったと言えばそれまでだが、シンメトリックな構図はなかなか決まってる。そしてジャズに合わせて踊るシーンはヌーヴェルヴァーグっぽい。

SF映画には未来ではなく、むしろその映画が撮られた時代が色濃く映し出されているということを感じるいい作品。